知り合いの方のご紹介で来院された方のお話。その4

知り合いの方のご紹介で来院された方のお話。その3の続きです。


 

当院に再び来られたのは、妊娠判定日から3ヶ月が経つ頃でした。

 

ようやく動けるようになってきたようでしたが、まだまだ思い描いていたマタニティライフができる身体ではないようで、毎日が綱渡りのような感じで過ごされていたようでした。

不育症に加えて、妊娠糖尿病も患い、血糖値の管理も徹底されているとのことでした。

 

次に来られたのが37週を過ぎてからでした。

妊娠中期から逆子が治らず、どうにかしたいと思いながらも、鍼灸院までの道が遠くてなかなか来ることができなかったけれど、やっと来ることができました。

ということで、2,3日間隔で3回ほど続けて来院されました。

 

 

不妊治療を始めた頃の大きな期待は、これまでの10年の月日の中でどこかで諦めない
といけないのかしれないという気持ちと隣り合わせになってきていたけれど、子供が欲
しいという気持ちをどこかに置いていくことはできない日常。

また、病院での不妊治療は、身体にとても負担となりつらくてしんどくなることも多く、それに加えて夫婦間で考え方が違って衝突したりで、まるで重たい曇り空のよ うな日常。

 

そんな日常に温かな陽だまりをつくってくれたのが鍼灸だったそうです。

 

そして、いよいよ出産の時。

 

産声が聞こえてきて、今までの不安がようやく安堵に変わり、自然と溢れて頬をつたうひとしずくの涙は、これまで幾度となく流した涙とは違う涙。

生まれてきたあかちゃんを抱きしめ、ただただ感謝の気持ちでいっぱいに。

 

夢見た我が子を抱きしめながら、夢ではないことを確かめるように、今度はさっきより少しだけ強く抱きしめて、これからの日常にそっと触れてみる。

 

 

10年におよぶ不妊治療の物語はこれでおわりです。

 

 

奈良県生駒市東松ヶ丘2-5有家マンション103

こも池鍼灸院

TEL 0743-73-8177

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