月別アーカイブ: 2017年11月

基礎体温からわかる事とわからない事

基礎体温を何ヶ月かつけていると漠然としていた月経周期が低温期・高温期がどれくらいの日数で構成されているか知ることができます。

そして、そこからわかる事があります。

 

基礎体温をつけてみて、低温期と高温期の差があまりないことに気づかれる方もいるかもしれません。

差があまりない場合は、卵胞が育っていない可能性があります。

高温期との差はあるけれど、低温期が長いと卵胞が育つまでに時間がかかっているとみることができます。

高温期は妊娠継続に必要な黄体ホルモンと関係しているので、黄体ホルモンがしっかりと出ていれば高温期が続きます。

しかし、高温期なのに高温期を維持できない場合は、黄体ホルモンの働きが良くないことが考えられます。

 

基礎体温をつけていると(測って終わりではなくて)、卵胞のことやホルモンのことがわかり、またそれは精神的・肉体的なストレスによる身体の負担によっても変化することがみてとれたりします。

 

けれども、基礎体温をつけていてもわからない事もあります。

 

今回はある患者さんを例に挙げて言うと、患者さんの低温期は14日前後、高温期も14日前後で月経周期は28~30日で安定していて、また高温期も悪くない状態でした。

しかし、数年経っても妊娠に至らないので病院へ検査に行かれたところ、精子に対しての抗体の数値がとても大きいことが分かりました。

フーナーテストでは抗体が影響して元気な精子は1つも確認できなかったようです。

 

抗体が発覚した患者さんは、自然妊娠は難しいので人工授精か体外受精しか方法はないと病院で言われたようでした。

 

このように基礎体温からはわからない事もありますが、まずは基礎体温をつけて身体のリズムを知ることも大事だと思います。

そして、基礎体温からわかる事に問題がないけれど妊娠に至らない場合は、まずは男性側から検査されてもいいのではないでしょうか。

男性側に問題がなければ、それから女性の方が検査に行くという順番がいいと思うんですけどね。男性はなかなか言うことを聞かない!?

 

この患者さんの場合は、病院や薬が苦手で身体に合わないので、他の選択肢として身体に負担の少ない鍼灸で体質改善をして、できれば自然妊娠したいという気持ちで来られました。

当院では抗体に対してどのように鍼灸治療をしていくのか、そして自然妊娠できるのかは、また別の機会に。

 

 

奈良県生駒市東松ヶ丘2-5有家マンション103

こも池鍼灸院

TEL  0743-73-8177

 

ツボのとらえ方。その2

東洋医学を紐解くと、○○の症状には○○のツボに鍼またはお灸をすると効果があるということが書いてあります。

 

ツボは皮膚の陥凹したところ、ぶにょぶにょしたところ、ざらざらしたところという表現で示されることも多く、私も患者さんにツボを教える時にはそのように伝えています。

また、特定のツボの場所については、例えば三陰交なら内くるぶしの指4本上のところといった感じで伝えていますが、これはあくまでも目安であってそこに必ずあるとは限りませんともお伝えしています。(なぜならツボは移動するから。)

 

そして、ご自宅でお灸ができる患者さんには、患者さんの症状に対してのツボを伝えて、そのツボにご自宅でもお灸を取り入れていただいています。

 

しかし、鍼灸院での治療に使うツボに関しては、○○の症状には○○のツボというやり方はあまりしていません。

それは○○の症状には○○のツボというやり方は効果が少ないという考えからではなくて、患者さんに合わせたオーダーメイドの治療をしますと言いながら、○○の症状には○○のツボという治療方法は人(身体)を診るのではなくて症状だけを診ているように感じるからです。

それに、東洋医学は身体を診ることができる医療(医術)なんだから、それをしないともったいない気がして、それゆえ、手を頼りにして身体を診ることにしています。が、患者さんからすれば症状が改善されればどちらでもいいと思うかもしれない…。

 

けれども、症状の改善だけにとらわれると、不妊クリニックで体外受精をして赤ちゃんを授かり、不妊症ではなくなったけれど身体はぼろぼろなんて話を聞くことがありますがそれと同じ方向に行ってしまいそうで、果たして症状の改善だけでいいのか疑問を抱かずにはいられません。

当院に通われながら体外受精をされて授かった方は、身体がぼろぼろなんかになりゃしませんよ。

 

当院は人(身体)を診て、精気を蓄えていきます。

壺を使うだけにね。

 

 

奈良県生駒市東松が丘2-5有家マンション103

こも池鍼灸院

TEL  0743-73-8177

 

ツボのとらえ方。

少し前のこと、鍼灸の専門誌に88人によるツボのとらえ方という特集が組まれていたのですが、私が載ることはなかった(依頼の話すらこなかった…)のでせめてこのBlogに私なりのツボのとらえ方を載せたいと思います。

 

今回、ツボのとらえ方について私なりに考えてみると、普段の臨床においてはささない鍼治療をしていることから、服を着たままその上から鍼をすることも多くあるわけで、その場合、皮膚を直接見たり触ったりという切診による体表観察をしないで、手の感覚を頼りにツボをとります。

 

ツボは自然との調和・不調和のサインであり、「気」を吸収したり排出したりしていると考えています。

通常、身体は精気を吸収し邪気は排出していて、これがうまく行えていると気は身体の隅々まで巡りますが、身体の許容量を超えた邪気が排出されずに溜まってしまうと、気が巡りにくくなり、それが病の原因となって身体のバランスを崩してしまいます。

 

そこで、排出できずに溜まった邪気(病巣)を取り除くことを考えます。しかし、取り除くだけでは身体の調子が良くなるかというとそうでもないように思います。

それは、手術をして病巣を取り除いても再発してしまったり、痛みは取れてもしびれが残ったりということがあるからです。

大切なのは、精気を補い養うということだと考えています。

 

それが出来るのがツボであり、そのツボを見つけてくれるのが手の感覚です。

 

服の上からでも体に手を当てると、精気の集まったところは温かくて柔らかい感じがします。反対に邪気が集まったところは異常に熱を持っていたり逆にとても冷たかったり、そしてびりびりと不協和音が流れています。

そんな中から、精気を補い養ってくれるツボをとらえるというのは、砂漠の中のオアシスを見つけるようなものかもしれません。

 

あたりを見まわすと、どこまでも果てしなく続きそうな砂で覆われた大地。

夜が明けて太陽が昇り始めると大地は生き返ったように温められ、そして熱せられて地表はやがて蜃気楼をつくり、見る者を混乱させます。

しかし、耳をよーく澄ませていると風に乗って動物の鳴き声が運ばれてきてオアシスの方向を教えてくれます。

 

ツボのとらえ方というのは、探しに行くというよりもツボに導かれているように思います。

見るのではなく感じることが大切なんじゃないかな。

蜃気楼に惑わされないようにね。

 

 

奈良県生駒市東松が丘2-5有家マンション103

こも池鍼灸院

TEL  0743-73-8177

 

 

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