部屋をごそごそと整理していると昔のカメラフィルムが出てきたので、とりあえず現像に出してみるとか、何の曲が入っているのかわからないMDが出てきたのでとりあえず再生して聞いてみる、みたいなどちらも例えが古いけれど、昔買った鍼が出てきたので、ちょうどいい機会だと思って鍼を刺してみることにした次第です。
というのも、
先日、お子さん連れで来られた患者さんに、施術後にお子さんにも、『鍼をしてみる?』と聞いてみると、『はりは痛いしこわいからいらない』と返ってきたので、私は『この鍼はささらないから痛くもこわくもないよ』と、ささない鍼を見せながら言ってみたけれども、拒否されてしまいました…
鍼と言えば、予防接種の際に打たれるあの太い注射鍼を思い出すのか、鍼=痛いとなってしまうのかもしれませんね。
それに、日頃からささない鍼と接している私と違って、ささない鍼だから大丈夫と言われても、「鍼」と「ささらない」がすぐにつながらないのは仕方のないことで、「鍼」は「ささる」の方がしっくりときて、「鍼」=「ささる」=「痛い」になるのもわからなくもありません。
そんなこともあって、鍼を刺すと痛いのかを自分の体で実験してみることにしました。
自分に鍼を刺してみると、これがなかなか面白い!
普段使っている鍼と違って、刺して上下に動かしてみたり、右へ左へくるくると回転させたり、刺したまましばらく放置して眺めてみたり、いろいろなバリエーションが楽しめる上に、鍼をしました感があります。
これは、鍼をする側だけでなくされる側も施術された感を感じることができるだろうなと思いました。
何をされたのかわからない私のささない鍼とは対照的な施術法です。
けれども、足裏や手のひらなど刺される場所によっては痛みをかなり感じるし、その他の場所も皮ふを破るのだから多少の痛みは伴うもので、鍼が細くてもやっぱり痛みは感じるよ…という結論に至りました。
*刺す鍼もささない鍼もどちらも治療効果は得られます。
こも池鍼灸院
奈良県生駒市東松ケ丘2-5