今のトレンド!
と言っても、最近私が読んでいる本の傾向です。
以前は、治療の考えた方や方法に関する内容のものを読むことが多かったのですが、最近は不妊の方の治療体験談やお腹のあかちゃんが数週間から数か月過ごしただけで帰っていってしまった話や、産まれてきて数日の間だけ家族と過ごして離れてしまうあかちゃんの話などを読むことが多くなりました。
読んでいるとすぐに涙が出てきてしまいます。年を取ったせいだけではない、何かがそうさせるのでしょうね。
そのような本を読むと、
不妊かもしれないと思った時の感情や不妊治療の選択の難しさや治療の負担や精神的なストレス
いつ終わるかわからない不妊治療の苦しみなど
改めて考えさせられます。
妊娠がゴールではない不育症の方の挫折や苦しみ
産まれてきたけれどもすぐに旅立つあかちゃんへの喪失感
そんな方々の気持ちを知ることで少しでも患者さんの気持ちに寄り添えることができれば、鍼をする時の思いが今までとは違ってくるように思います。
鍼治療は、ツボに鍼をするだけではなくて、別の意識があって、それが治療効果に現れると思うことがよくあります。
生命の誕生の奇跡と儚さを改めて考えさせられる機会は、患者さんの頑張りと願いに私もたとえほんの少しだけしかできないけれども必ず力になれるようにと、改めて思う機会になりました。
このblogは、2015年に書いたもので、
シルバーウィークに整理している時に見つけたものです。
今もこの気持ちは変わらずに持ち続けています。
こも池鍼灸院
奈良県生駒市東松ケ丘2-5