患者さんの妊娠・出産までのお話 その1『春』

2021年3月24日

これは以前に掲載したものに加筆・修正をしたものです。

 

当院に通われていた患者さんの妊娠から出産までを描いた話です。

『春』

桜の木々が色づき始めたころ、初めて当院に来られました。

最初の問診で話を伺うと、病院で血液検査など一通りの検査をされていて、その結果、片方の卵管が詰まっていること、AMHの数値が年齢より悪いこと、また夫の精子の運動率が悪いことなどを指摘されたようでした。

これらの数字に表れるところを改善していくことで、妊娠する確率が上がります。
それらに加えて、患者さんが妊娠ということに対してどのようにすればたどり着けるのか分からないという不安を取り除いていくことが、とても大事なことなのかもしれない。

そんな印象を最初の問診時に強く感じました。

 

身体を診ると気・血・水の特に水が気になったので、春の雪解け水のようにさらさらと流れる川の流れが体にも必要であることを伝えました。

水は体に潤いを与えてくれます。

水の流れが良くなると、卵胞の質が上がる可能性があることや、頭に血がのぼってのぼせやすい今の体がのぼせにくい体に変化しますよ、ということも併せてお話しました。

妊娠そして出産できる身体へ向かう道に、春の暖かく柔らかな風に乗って進んでいけるように、週1回のペースで施術をしていくことにしました。

 

その2につづく

 

こも池鍼灸院

奈良県生駒市東松ヶ丘2−5 有家マンション103