患者さんの妊娠・出産までのお話 その3『秋』の続き
『冬』
12月、移植の日が決まりました。
週1回の施術に加えて、移植当日も着床率を上げる鍼灸をしました。
その後も判定日まで2回鍼灸をして、迎えた2週間後の判定日。
初期胚での移植は胚盤胞に比べて着床率が落ちると言われていますが、クリスマスを目前にして一足早く大きなクリスマスプレゼントを受け取ることができました。
無事に妊娠されて妊婦になった患者さんでしたが、今まで以上に1日がとてもとても長く感じる日々を送ることになります。
つわりの症状が6週目から出てきて、8週目に入った頃には食べてはもどす食べてはもどすという状態になりました。
妊娠されてからも引き続き週1回の鍼灸を続けていましたので、鍼灸を受けた日は体調が良くなりますが時間が経つにつれてまたつわり症状が出てきてしまい一進一退が続く冬になりました。
冬のこの時期は、1年の中でもっとも陰が強い時です。
身体もそれに引っ張られてどうしても鬱々としがちになります。
週1回の鍼灸は、沈みがちな心のケアも気に掛けながらの施術で身体を整えていきました。
これは、母体だけでなくお腹の中のあかちゃんへのストレスも減り、あかちゃんの成長につながっていきます。
あかちゃんの方は6週目には心拍確認ができて、とても順調に育っていました。
こも池鍼灸院
奈良県生駒市東松ヶ丘2−5 有家マンション103