体外受精と鍼灸施術のタイミング|採卵・胚移植の前後に受けるなら

「体外受精中に鍼灸を受けるなら、いつがいい?」

「採卵前に受けたほうがいい?」

「胚移植の前?それとも移植当日?」

体外受精を受けながら鍼灸を取り入れる場合、どのタイミングで受けるのがよいのか気になる方も多いのではないでしょうか。

実際に、体外受精と鍼灸については、採卵に向けた卵巣刺激中や胚移植前後など、さまざまなタイミングで研究が行われています。

研究では、鍼灸を取り入れたグループで、臨床妊娠率などに良好な結果が報告されているものもあります。

一方で、研究によって結果が異なる部分もあるため、「この日に受ければ必ず妊娠しやすくなる」と考えるのではなく、体外受精の治療スケジュールや、その時の身体の状態に合わせて取り入れることが大切です。

体外受精中の鍼灸は「いつ受けるか」が気になる方へ

体外受精では、排卵誘発、採卵、受精、胚培養、胚移植など、いくつかの段階を経て治療が進みます。

そのため、鍼灸を取り入れる場合も、「胚移植当日だけ」という考え方ではなく、体外受精のどの段階にいるのかを考えることが大切です。

近年の研究では、鍼灸を行うタイミングによって、妊娠に関する結果が異なる可能性も検討されています。

2024年のシステマティックレビュー・メタ解析では、採卵に向けた卵巣刺激中の鍼灸で臨床妊娠率が高かったことや、凍結胚移植前の鍼灸で臨床妊娠率・出生率が高かったことが報告されています。

つまり、体外受精中の鍼灸は「移植直前だけ」という考え方ではなく、治療の段階に合わせて取り入れる方法も考えられます。

ただし、研究にはさまざまな条件や方法の違いがあり、特定のタイミングや施術回数がすべての方に適しているとは言い切れません。

だからこそ、お一人おひとりの治療内容や身体の状態を確認しながら、鍼灸を取り入れるタイミングを考えることが大切です。

採卵前・排卵誘発中の鍼灸

採卵前の排卵誘発期間は、卵胞を育てながら採卵に向けて準備していく大切な時期です。

この時期の鍼灸についても研究が行われています。

2024年のシステマティックレビュー・メタ解析では、新鮮胚移植を行う体外受精において、卵巣刺激中に鍼灸を行った場合、臨床妊娠率が高かったという結果が報告されています。

このことから、採卵前から鍼灸を取り入れ、体外受精のスケジュールに合わせて身体の状態を整えていくという考え方があります。

こも池鍼灸院では、その日の体調や身体の状態を確認しながら、採卵前の時期に合わせた施術を行います。

排卵誘発中は、ホルモン剤の使用などによって、普段とは身体の状態が異なることもあります。

そのため、治療スケジュールを確認しながら、その時の身体の状態に合わせて施術することを大切にしています。

採卵後の鍼灸

採卵が終わった後も、鍼灸を取り入れるという選択肢があります。

採卵後は、卵巣への処置を終えた時期でもあるため、まずは身体の状態を確認することが大切です。

体調が落ち着いている場合には、次の胚移植に向けて身体の状態を整えていくことを目的として、鍼灸施術を行っていきます。

採卵後から胚移植まで期間が空く場合には、その期間を身体の状態を整えていくための時間として考えることもできます。

採卵後の身体の状態には個人差があるため、その時の体調を確認しながら施術を行います。

なお、採卵後に強い腹痛や出血、体調不良などがある場合は、まず不妊治療を受けている医療機関へ確認してください。

胚移植前の鍼灸

胚移植が近づいてくると、「移植前にできることはないかな」と考える方も多いと思います。

胚移植前の鍼灸についても、これまでにさまざまな研究が行われています。

特に凍結胚移植については、2024年のメタ解析で、胚移植前に鍼灸を行った場合に臨床妊娠率や出生率が高かったという結果が報告されています。

一方で、研究によって施術方法や回数、対象者が異なるため、「移植の○日前が最も良い」と安易に決められるものではありません。

そのため、凍結胚移植を予定している方が、移植前から鍼灸を取り入れるという考え方には、研究上の検討材料があります。

大切なのは、「移植前だから全員に同じ施術をする」ということではありません。

治療期間や内容、月経周期、体調などを確認しながら、お一人おひとりのお身体に合わせた施術を行うことが大切です。

胚移植当日の鍼灸はどうなの?

「胚移植当日に鍼灸を受けたほうがいいですか?」

これは、体外受精中の方からよく聞かれる質問のひとつです。

胚移植当日の鍼灸についても、これまで多くの研究が行われています。

2019年のシステマティックレビュー・メタ解析では、鍼灸を行わない場合と比較すると、胚移植前後の鍼灸で臨床妊娠率が高かったという結果が報告されています。

一方で、偽鍼を対照とした比較では明確な差が確認されなかったため、移植当日の鍼灸が妊娠率や出生率を確実に高めるとまでは判断できません。

近年の研究でも、胚移植当日の鍼灸については、通常の対照群との比較では良好な結果が示される一方、偽鍼との比較では明確な差が確認されないなど、研究結果には違いがあります。

そのため、胚移植当日の鍼灸を受けるかどうかは、治療を受けている医療機関の方針や、その日の身体の状態も含めて考えることが大切です。

医療機関によって考え方が異なる場合もあるため、移植当日の鍼灸については、事前に確認しておくと安心です。

胚移植後の鍼灸

胚移植が終わると、「あとは判定日まで何をしたらいいんだろう」と不安になる方もいると思います。

移植後も、身体の状態を確認しながら鍼灸を取り入れることはできます。

「移植後だから何もできない」というわけではありません。

移植後の体調や治療内容を確認しながら、身体の状態に合わせて無理のない範囲で施術を行います。

なお、移植後に強い腹痛や出血など、気になる症状がある場合は、まず不妊治療を受けている医療機関へ確認してください。

体外受精中の鍼灸は「移植直前だけ」ではありません

体外受精と鍼灸というと、「胚移植の直前に受けるもの」というイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、体外受精は採卵から胚移植まで、いくつかの段階があります。

そのため、不妊治療中に鍼灸を取り入れるタイミングは多岐にわたります。

  • 採卵前・排卵誘発中
  • 採卵後
  • 胚移植前
  • 胚移植当日
  • 胚移植後

それぞれの時期で、身体の状態や治療内容は異なります。

だからこそ、体外受精のスケジュールに合わせながら、その時の身体に必要な施術を考えていくことが大切です。

「移植直前だけ鍼灸を受ける」という方法だけではなく、採卵前から身体の状態を整え、採卵後、移植前後まで継続して鍼灸を取り入れるという考え方もあります。

体外受精と鍼灸を併用するメリットをどう考える?

体外受精中の鍼灸については、妊娠率や出生率などの生殖医療上の結果だけでなく、体外受精を受けている期間の身体や気持ちの状態という面から考えることもできます。

体外受精では、排卵誘発、採卵、胚移植、判定日など、治療の段階ごとに身体的・精神的な負担を感じる方もいます。

鍼灸では、その時々の体とこころの状態を確認しながら施術を行うため、体外受精の治療と並行して心身の状態を整えていく方法のひとつとして取り入れることができます。

こも池鍼灸院では体外受精のスケジュールに合わせて施術します

こも池鍼灸院では、これまでのべ1万人を超える施術に携わってきた経験と知識をもとに、体外受精の治療スケジュールや、その日の身体の状態に合わせて施術を行っています。

体外受精中は、採卵や胚移植などの予定によって身体の状態も変化します。

そのため、決まった内容を毎回同じように行うのではなく、その日の体調や身体の状態を確認しながら施術を行います。

脈診・腹診・ツボの反応などを確認し、その時の状態に合わせて施術内容を考えます。

また、当院では刺さない鍼である鍉鍼(てい鍼)を使用しています。

鍉鍼は皮膚に刺さない鍼のため、鍼を刺すことに不安がある方にも取り入れていただきやすい施術方法です。

体外受精の治療スケジュールを確認しながら、その時の身体の状態に合わせて施術を行っています。

体外受精と鍼灸を併用するときに大切なこと

体外受精と鍼灸を併用する場合は、不妊治療を受けている医療機関での治療を基本に考えることが大切です。

鍼灸は不妊治療そのものに代わるものではありません。

一方で、体外受精と並行して鍼灸を取り入れ、身体の状態を整えたり、治療期間中の心身の負担を和らげるという選択肢があります。

採卵や胚移植などの予定がある場合は、そのスケジュールを鍼灸師にも伝えてください。

そうすることで、治療の段階とその日の身体の状態を考慮しながら施術を行いやすくなります。

まとめ|体外受精中の鍼灸は治療スケジュールに合わせて

体外受精中の鍼灸は、採卵前・排卵誘発中、採卵後、胚移植前、胚移植当日、胚移植後など、それぞれの時期に取り入れることができます。

研究でも、卵巣刺激中や凍結胚移植前など、特定のタイミングで良好な結果が報告されています。

一方で、研究結果には違いがあり、現時点では「このタイミング、この回数なら必ず効果がある」とまでは分かっていません。

だからこそ、体外受精のスケジュールだけを見るのではなく、お一人おひとりの治療内容や身体の状態も確認しながら鍼灸を取り入れることが大切です。

体外受精を受けながら鍼灸を取り入れたい方は、採卵や胚移植の予定に合わせて、その時の身体の状態に合った施術を考えてみてください。

奈良・生駒の不妊鍼灸についてはこちら

気めぐり子宝鍼灸についてはこちら

施術をご希望の方は、LINEからご予約ください

24時間LINE予約を受け付けています。

LINEから予約する

参考文献

Copyright© こも池鍼灸院 , 2026 All Rights Reserved.