卵巣・子宮の環境と鍼灸の関係
卵巣の血流はストレスに影響されやすい
卵巣は「腹大動脈」と「子宮動脈」から血液を受けていますが、ストレスによって交感神経が緊張すると血流が悪くなり、卵胞の質に影響します。
子宮は自律神経の影響を受けやすい
子宮内膜の成長には多くの血が必要。
交感神経優位の状態が続くと、血流が減り、内膜が育ちにくくなります。
鍼灸で自律神経を整えると、子宮の働きが改善される可能性があります
妊娠力を高める4つのアプローチ
①「腎」を養う:生殖の土台
・おりものが終日出る/冷え/ほてり/生理後半の痛み
②「脾」を養う:エネルギーと栄養の巡り
・粘りのあるおりもの/うつっぽさ/甘いものが欲しい
③「肝」を養う:ホルモンと気の巡り
・赤いおりもの/生理前の痛み/イライラや決断力の低下
④「衝脈」を整える:月経リズムを安定
・衝脈は妊娠力と深く関わり、鍼灸で周期の安定を目指します。
簡単セルフチェック
あなたの弱りやすい臓器は?
以下から一番多く当てはまるグループをチェック!
A 脾タイプ
□ 朝起きるのがつらい □ 甘いものが好き □ 食後眠い □ 冷え性 □ お腹に張りなし
B 肝タイプ
□ めまい・立ちくらみ □ 肌や髪がパサつく □ 目が疲れる □ 経血が少ない □ イライラ多い
C 腎タイプ
□ 汗が出にくい □ 疲れやすい □ 皮ふの乾燥 □ むくみやすい □ 経血が黒い
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月経周期に合わせた施術
周期に合わせて整える4ステップ
●月経期:
老廃物を排出し、次の卵胞の育ちへ向けてリセット。
→ 血の滞り・頭痛・便秘が出る人は要ケア。
●卵胞期:
卵の育成にエネルギー集中。体が疲れてると排卵まで時間がかかります。
→ 子宮の痛み=血不足かも?
●排卵期:
卵子が飛び出し、着床の準備が始まる時期。
→ 排卵&ピックアップを支える鍼灸を実施。
●黄体期:
受精卵が着床・育つためのステージ。
→ 妊娠継続に必要なエネルギーをしっかり補います。
タイミング法をされている方
妊娠を望んでいるが結果が出ない方へ。
病院では薬が処方され様子を見ることが多いですが、鍼灸と併用することで変化を感じられる方もいます。
→ 週1回の施術が目安です。
(例:43歳で自然妊娠されたケースあり)
人工授精をされている方
タイミング療法がうまくいかず、AIHを選択された方も、鍼灸併用で妊娠されるケースがあります。
→ 週1回+AIH前後に1回の施術をおすすめします。
体外受精・顕微授精をされている方
IVFやICSIに取り組まれている方も、鍼灸併用で1年以内に妊娠される方が多くいます。
不育症を乗り越えたケースもあります。
→ 週1回+採卵・移植前後の施術が効果的です。
※43歳以上の方は週1〜2回の頻度を推奨
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