以前に、患者さんへの接し方を客観的に見つめ直すきっかけ作りとして鍼灸院に行ってきた話を書きましたが、今回はささない鍼(てい鍼)の施術を受けた自分自身について。
施術をしてくれた先生は目が見えない方ですが、言われなければわからない手捌きと、体の悪いところは暗く見えて、良いところは明るく見えるそうなので、独自の感性が磨かれている先生です。
そんな方の施術を受けたからかもしれませんが、施術を受けて3分もしない内に自分がとても感じやすい人間なんだということが分かりました。
鍼をされる前、手でつぼやその周辺を触られただけで、「あーそこそこ」や「違う、そこじゃない」など、特に意識をしているわけでもないのに体に走る何かをキャッチしてしまいます。
左足を触られると右足がぶわ〜んとしてきたりして、つぼに当たると何かが起こり、つぼを外すと何も起こりません。
そのことをいちいち施術者には言わないけれども、おそらくわかっているはずです。
普段、私が施術する際に、患者さんのツボに触れると何かが走るのをこちらも感じますが、今回は自分が患者さんの立場なので、自分の中で起こっていることをダイレクトに感じることができてとっても新鮮でした。
自分で自分の体に鍼をするのとは全然違うことも分かり、鍼って奥深いなと改めて思いました。
そして、人と人がつながることで自分だけでは生まれなかったものが生まれることがわかり、セルフケアも大切だけど他の人にしてもらうことの大切さや新たな発見もできました。
この経験を生かして、夜空を彩る花火のように、私も患者さんの心を明るくしたい!
こも池鍼灸院
奈良県生駒市東松が丘2−5有家マンション103