不妊鍼灸

こも池鍼灸院の不妊鍼灸の方法の一例

 

【年齢】

30代後半

 

【主な症状】

体の冷え・血流が悪い・肩こり・頭痛

 

【その他】

月経周期 28日

AMH 0.35(約1年前に調べた数値)

人工授精 5回

『今まで刺される針のところに通っていたが、刺された時の痛みに体がこわばってしまい改善効果がよくわからなかったので、刺されない針を受けてみようと思った』

 

【施術の方法】

 

腎は生命の源で、卵胞を育てる力も腎の働きで、AMHが低いのは腎の働きの低下と考えられる。

血流が悪いのは肝の働きの低下と考えられる。

この患者さんの場合は、肝と腎の働きの低下による不妊。

 

施術は週1回

お灸はせんねん灸を使用

鍼はささない鍼を使用

 

お灸をしたツボは、主に復溜・三陰交・太衝・気海・関元など、肝と腎の働きを良くすると言われているところ。

鍼をした場所は、名前のないツボ。

身体を診て「気血」が滞っている場所とそれを取り除く場所です。

滞っている場所と取り除く場所は違う場所です。

なぜなら、滞っている場所に直接鍼をするよりも違う場所に鍼をした方が改善効果が大きい場合がよくあるからです。

 

鍼をする場所を探すのは感覚によるところが大きいです。

この感覚は、レントゲンやMRIなどで皮膚の内側を視覚化して見るような感覚です。

実際には見えていないですが見えています。

 

分かりやすく言うと、

患者さんの足に鍼をします。

すると、そこから「気」が動き出します。

ふくらはぎ、太ももを通って上半身に進み、

その「気」は首を通って、

右あごのあたりで止まりました。

この止まったところが悪くなっているところで、問題個所です。

 

 

患者さんに

『何か心当たりはありますか?』

と聞いてみたら、

『奥歯が悪くて、今、治療中です』

とかえってきました。

 

こんな感じで、これが映像として見えます。

 

このような方法で、子宮への「気血」の流れも見ていきます。

 

「気血」の滞りを取り除いて流れが良くなれば、腎や肝の働きが良くなり妊娠しやすい身体に変わります。

 

【初診から4か月後】

クリニックにて再びAMHを調べると1.3になる。

以前の0.35から1.3に改善

 

【初診から6か月後】

採卵 2個の初期胚を凍結

 

採卵から2周期あけて移植

着床

38週目に出産

 

 

こも池鍼灸院

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