東洋医学は、脈・お腹・肌のツヤ・声の感じ、問診などから身体が抱えている問題そのものに対して治療を行う根本治療と言われています。
不妊で悩まれている患者さんの根本治療をするために、脈・お腹・肌のツヤ・声の感じ、問診などから証を立てます。
証とは、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のどこを補えば、身体が良くなるかを示すもので、仮にある患者さんは肝が弱っている場合は肝虚証となります。
そこで、肝を良くするためのツボを選んでいきます。
肝の働きを良くする有名なツボとして三陰交というツボがあります。
このツボは内くるぶしの上縁から指3本分上にあると言われています。
しかし、いつもそこにいるのかといえば、そうでもありません。
ツボは、本に載っている住所録にいつも存在するとは限らないので、住所録のところに一生懸命に鍼をしても、何も響きやしないんです。。
そんなことをしていると、なんたって鍼灸師ではなく、
なんちゃって鍼灸師になってしまいます…
では、登録されて住所にいない時にはどのように探すのかいうと、
それは、
ずばり、
手の感覚です。
患者さんから、「なぜ目を閉じて施術をするのですか?」と聞かれることがありますが、それは、目を閉じて手をかざした方が視覚や触診で探すよりも探しやすいんです。
目を閉じて、手をかざすと、
何かを感じるんです。
体に触れなくても、何かを感じるんです。
私の語彙力ではうまく表現できないのがかなしいところなんですが、何かを感じるわけです。
そこに、鍼をすると身体は変化します。
なので、そこにいるのでしょう。
三陰交さんが。
しかし、これはあくまでも私の場合です。
他の鍼灸師の方は、自分とは違った方法で探される方もいるでしょうし、住所録に鍼をする方もおれらるかもしれません。
なんてったって鍼灸師?なんちゃって鍼灸師? 私はどっちだろう??
なんちゃって鍼灸師風のなんてったって鍼灸師ならまだいいけど、
なんてったって鍼灸師風のなんちゃって鍼灸師にならないようにしないとね。
こも池鍼灸院
奈良県生駒市東松ヶ丘