不妊で通われていた方のお話し。その1の続きです。
<当院の方針>
よもぎ蒸しと刺さない鍼施術を基本に週1回のペースでしていくことにしました。
ただし、生理中と高温期(妊娠の可能性がある時)はよもぎ蒸しはやめておいて、刺さない鍼とお灸で体質改善を図っていくことにします。
週1回のペースは、無理なく身体を改善していくのに効率が良いという考えから、当院ではほとんどの方が週1回のペースで施術を受けられています。
<施術目的>
もちろん、不妊解消です。
その解決策の一つとして、精子に対しての抗体を改善していくことです。
この抗体がある場合は、免疫性不妊と言われていて、西洋医学では免疫力を抑える方向で治療を行なっていくのが一般的なようですが、東洋医学では免疫はアレルギー体質と考えて、施術方針を立てていきます。
アレルギー反応が起こるのは、体にある陽気を抑え込めていないことが考えられます。
陽はこの場合は熱のことで、熱を抑える力は主に腎が司っています。
すなわち、アレルギー反応は腎の働き低下によるものであると考えられることから、施術は腎の働きが良くなるように行っていきます。
刺さない鍼やお灸をするツボは、その日の脈やお腹の状態などから判断していきます。
東洋医学では、ある1つの症状に対しても、常に身体全体のバランスを考えて施術を行い、根本的な改善を目指していきます。
不妊に対しても同じです。
それは、妊娠がゴールではなく無事に出産できる身体作りにもつながってきます。
これはとても重要なことです。
その3へ続く
こも池鍼灸院
奈良県生駒市東松が丘2−5 有家マンション103