東洋医学から見た「妊娠力」とは?|体質改善で高める方法

妊活をしていると「妊娠力」という言葉を耳にすることがあると思います。
病院の検査では異常がないのに、なかなか妊娠に至らない…そんな時に気になるのが、この「妊娠力」です。

西洋医学では主に卵子の質や排卵、ホルモンバランスといった数値で判断しますが、東洋医学では 「心と体の全体的な調和」 を妊娠力を捉えます。

今回は、東洋医学の視点から「妊娠力とは何か?」を解説し、体質改善のヒントをご紹介します。

東洋医学で考える「妊娠力」とは?

東洋医学では妊娠力を、単に「妊娠する力」ではなく、「出産までの体と心が整っている状態」 と考えます。

妊娠力を支える東洋医学の要素

① 腎(じん)
生殖機能の根本を司る。卵巣・精巣の働きやホルモンバランスに深く関わる。
•腎が弱い → 排卵障害・高温期が短い・卵子の質の低下

② 気(き)
体を動かすエネルギー。排卵や着床のリズムを支える。
•気が不足 → 疲れやすい、基礎体温が安定しない

③ 血(けつ)
子宮内膜や卵子に栄養を届ける。妊娠に必要な「ベッド」を整える。
•血が不足 → 内膜が薄い、生理量が少ない、めまい

④ 陰陽(いんよう)のバランス
•陰:体を潤す力(卵子や内膜の質)
•陽:体を温める力(排卵や着床を後押しする)
•陰陽のバランスが崩れると、妊娠に必要なリズムが乱れる

妊娠力が低下しているサイン
•生理周期が乱れがち
•高温期が短い/体温が安定しない
•生理痛が強い、経血に塊が多い
•慢性的な冷え・疲労・不眠
•精神的ストレスが多くリラックスできない

これらは「妊娠力の低下サイン」として、東洋医学では体質改善の重要なポイントと考えます。

鍼灸でできる妊娠力アップのサポート

鍼灸は、「出産までに必要な体の土台を整える」 ことを目的としています。

期待できる効果
•子宮・卵巣の血流改善
•自律神経の調整 → ホルモンバランス安定
•冷えや疲労の改善 → 高温期の安定
•ストレス緩和 → リラックスして妊娠力を発揮しやすくする

よく使うツボ
•三陰交(さんいんこう):女性の妊活ケアの基本
•関元(かんげん):子宮・腎を強め、妊娠力の土台を養う
•足三里(あしさんり):気を補い、疲労を改善
•太谿(たいけい):腎の働きを補い、ホルモンバランスを整える

自宅でできる妊娠力アップ習慣

食事
•腎を養う:黒豆、山芋、くるみ
•血を増やす:レバー、なつめ、プルーン、ほうれん草
•冷えを防ぐ:生姜、ねぎ、シナモン

生活習慣
•睡眠をしっかりとる(特に22〜2時が大切)
•適度な運動で血流を促す
•深呼吸や趣味でストレスを解消

まとめ

東洋医学から見た妊娠力とは、「腎・気・血・陰陽が整い、体と心が調和している状態」 です。
検査の数値だけでは測れない部分も整えることで、自然と妊娠力を高めることができます。

妊活が長引いて不安を感じている方も、体質を整えることで新しい可能性が開けると思います。
鍼灸や生活改善を取り入れながら、妊娠力を育てていきましょう

Copyright© こも池鍼灸院 , 2025 All Rights Reserved.