不妊鍼灸

当院の不妊鍼灸の流れ

2019年3月28日

今回は、6月に女の子をご出産された30代半ばの患者さんを例にして、できるだけ分かりやすく私なりにそして私らしく!?書いてみます。

患者さんは、2人目がなかなかできないということで来院されました。

不妊には、鍼灸がいいらしい。それによもぎ蒸しもいいらしい。
その両方を一緒に受けることができるし、ささない鍼なら痛くなさそうだから、怖がりの私でも大丈夫そうということでした。

初診時には、まず最初に問診表に記入してもらいます。
次に、それに沿ってもう少し掘り下げてお伺いしていきます。
不妊は必ずしも女性側の原因だけではない場合もありますので、男性側に問題がないかも併せて聞いていきます。
男性側に問題がある場合で、お灸をすると改善しそうな時は家でお灸をしてもらうように勧めています。(もちろん、どのツボがいいとかもお伝えします)

30分ほどかけて一通りの問診の後

いよいよこれからささない鍼とお灸を使って妊娠しやすい身体・安心して出産できる身体にしていきます。
まずは、ベットに仰向けで横になっていただき脈を診ます。
脈はいろんな情報を教えてくれます。
脾が弱いなー、これはむくみやすい体で水の流れがよくないかも。
肝は少し強いな。のぼせやすいかも。
血液型はO型かな??
また、妊娠に至るまでどれくらい?
こんなことも脈から感じ取ります。(どちらかと言うと、脈に触れると向こうから教えにきてくれるという表現の方が合っているかもしれません)

次は、お腹です。お腹を軽く触ってみて、内臓の状態を診ていきます。

その次はツボの反応です。
手から肘にかけてや足から膝にかけて重要なツボがあります。それらのツボを軽く押してみて患者さんに聞いてみます。
嫌な感じがする?
痛い?
痛いけど気持ちいい?
患者さんに聞くと、脈を診た時に感じた脾と肝に関係するツボに違和感があるようでした。
(血液型によって反応するツボが解明できれば、イグノーベル賞も夢ではない!?と思いながらというのは冗談です)

そして導き出したツボに、そっと鍼を当てていきます(かざすだけです)。もちろんお灸もしていきます。

次に、今度はうつ伏せになっていただき、背中側にも鍼とお灸をしていきます。
そして、最後にもう一度仰向けになっていただき、お腹と頭を中心にささない鍼をして終了です。

こんな感じの施術を週1回のペースで継続して行い、それに加えてよもぎ蒸しを月に1回くらい入れつつ、3カ月が過ぎようとしたある日、いつものようにベッドに横になってもらい、脈を診るといつもと違う!?
患者さん自身も何か感じるものがあったのか、いつもとは違う感じがするようでした。

しかし、しばらくしてリセットしましたと連絡がありました。
私はその時もしHCGを調べたら0ではなかったはずという思いと、近いうちにうまくいくという感覚がありました。

引き続き、治療継続です。
ベットで仰向け、うつ伏せ、仰向けになっての一連の施術の流れは変わりませんが、患者さんの身体は変化していっています。
そして迎えた次の月、妊娠されました。

この方は通院4カ月目で妊娠されたので、当院では早い方です。

このBlogは不妊治療の流れを書いていますが、これを書き進めているうちに『継続は力なり』と改めて思いました。

 

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