不妊の原因となりやすい状態の一つに、東洋医学でいう「気虚(ききょ)」があります。
気虚とは、文字通り「気(エネルギー)」が不足している状態のことです。
ここでいう「気」とは、単純な元気や気力のことだけではありません。「お身体の各種機能を正しく動かし、傷ついた細胞や体力を回復させる力」とイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
この「気」が不足していると、妊娠や着床に必要な臓器の働き、そして体を回復させる力が低下してしまい、不妊の原因となってしまうのです。
「気」には身体の中の大切なもの(血液や水分)が勝手に漏れ出ないように留めておく「固摂(こせつ)作用」という重要な働きがあります。
気が不足すると、この留める力が弱まってしまいます。
例えば、
月経周期が早くなる・経血量が多くなる:これらは血液を子宮内に引き留めておく「気」の力が低下しているため。
少し動くだけですぐ汗が出る: 汗腺をしっかり閉じて汗を留めておく「気」の力が低下しているため。
不妊に悩む女性の中で、上記のような症状に心当たりがある方は、身体のエネルギーがかなり減っているサインかもしれません。
あなたは大丈夫?気虚(エネルギー不足)のチェックリスト
気虚の方には、以下のような身体の特徴やサインが現れやすくなります。
・ 肌が白っぽく、血色感がない
・ 少し動いただけで息切れしやすい
・ 常に精神的な疲れややる気が出ない
・ 月経周期が早まる、または経血量が異常に多い
・ 食欲が落ちやすい、または少し食べただけでお腹の上部が張る
・ ついつい甘いものを強く欲してしまう
・ 食後に強い眠気におそわれる
気を増やす最大の鍵は「食事」と「胃の労働環境」
では、不足してしまった「気」を増やすにはどうすればよいのでしょうか?
一番は、毎日の「食事(食べ方)」です。
東洋医学では、食べたものや飲み物から作られるエネルギーのことを「水穀の気(すいこくのき)」と呼びます。
ここで非常に重要なのが、食べる内容だけでなく(食べる内容よりも)「食べる時間や速さ(噛む回数)」です。
例えば、食べものをあまり噛まずに飲み込んでしまう人は、胃の中に「ほぼ丸投げ状態」で大きな食べ物を放り込んでいます。
胃は、ドカンと運ばれてきた大きな食べ物を必死に小さく砕き、必要な栄養とそうでないものに仕分ける作業に、膨大なエネルギーを消費せざるを得ません。
もしあなたが「雇用主」で、胃が「従業員」だとしたら、間違いなく「うちの会社は全部丸投げブラック労働だ!」と訴えられてしまう状態です。
胃の仕事を減らせば、エネルギーは「子宮・卵巣」へ回る!
ゆっくりよく噛んで食べ、胃に負担をかけない食事を意識するだけで、消化吸収に使われていた膨大なエネルギーの浪費を抑えることができます。
浮いたエネルギーは、これまで分配が行き届いていなかった「子宮」や「卵巣」へと回せるようになります。
胃の労働環境を整えてあげるだけで身体全体のエネルギー分配が変わり、妊娠に必要な本来の働きがスムーズに動き出すのです。
鍼灸で「気の浪費」を防ぎ、満ちあふれる妊娠力を
「そうは言っても、食欲自体がなくてしっかり食べられない」
「噛むことを意識しているけれど、なかなか疲れや冷えが改善されない」
そんな方は、長年のエネルギー不足によって「脾胃(消化吸収の要)」の機能自体が弱まりきっている可能性があります。
当院(こも池鍼灸院)では、皮膚を刺さない優しい鍼(てい鍼)とお灸を使い、冷えて弱った胃腸の働きを直接底上げし、不足した「気」を効率よく補う施術を行っています。
消化吸収のエンジンがしっかり動き出すと、身体にポカポカとしたエネルギーが満ち始め、卵子や子宮内膜へ豊かな血流が巡るようになっていきます。
「体力をつけて授かり体質になりたい」「食後のだるさや胃の張りが気になる」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
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