気・血・水のバランスと妊活|東洋医学からみる体質改善

「病院の検査では異常がないのに、なかなか妊娠できない」
そんな時、東洋医学では 「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランス を整えることで妊娠しやすくなります。

気・血・水は、東洋医学で体を支える三大要素とされ、妊娠に向けて欠かせない存在です。
この記事では、それぞれの役割と妊活との関係、そして体質改善のヒントをお伝えします。

気・血・水とは?

気(き)

体を動かすエネルギー。
呼吸や食事から得られ、生命活動のすべてを支えています。

血(けつ)

体に栄養と潤いを届けるもの。
子宮や卵巣に血がしっかり巡ることで、妊娠の準備が整います。

水(すい)

体を潤し、代謝を支える水分。
リンパ液や体液にあたり、余分な水が溜まると「むくみ」や「冷え」に繋がります。

これらは単独で働くのではなく、バランスを取りながら妊娠力を支えています。

気・血・水の乱れと妊活への影響

気の乱れ
•不足(気虚):疲れやすい、基礎体温が不安定、排卵がうまくいかない
•滞り(気滞):ストレスで気が巡らず、生理周期の乱れや生理痛に

血の乱れ
•不足(血虚):子宮内膜が育ちにくい、生理量が少ない、不眠・めまい
•滞り(瘀血):経血に塊、強い生理痛、子宮内環境の悪化

水の乱れ
•不足:肌や粘膜の乾燥、おりものが少ない
•滞り(水滞):むくみ、冷え、体の重だるさ、排卵が遅れる

鍼灸で整える「気・血・水」

鍼灸は体の流れを整え、気・血・水のバランスを調和させるのが得意です。
それぞれの乱れに合わせたツボを使うことで、妊娠しやすい体質へと導きます。

代表的なツボ
•気虚タイプ:足三里(あしさんり)、中脘(ちゅうかん)
•気滞タイプ:太衝(たいしょう)、合谷(ごうこく)
•血虚タイプ:三陰交(さんいんこう)、血海(けっかい)
•瘀血タイプ:関元(かんげん)、次髎(じりょう)
•水滞タイプ:陰陵泉(いんりょうせん)、豊隆(ほうりゅう)

自宅でできる体質改善の工夫

食事
•気を補う:米、山芋、豆類
•血を養う:ほうれん草、レバー、黒ごま、なつめ
•水の巡りを良くする:はと麦、冬瓜、緑茶

生活習慣
•睡眠をしっかりとる(特に22時に就寝が理想)
•適度な運動で血流改善
•深呼吸やストレッチで気を巡らせる

まとめ

東洋医学から見た「妊娠しやすい身体」は、気・血・水のバランスが整っていることが大切です。
どれか一つが不足したり滞ったりすると、排卵や着床、子宮内環境に影響を及ぼす可能性があります。

鍼灸や生活習慣の見直しで体の調和を取り戻すことで自然と妊娠力が高まります。

Copyright© こも池鍼灸院 , 2025 All Rights Reserved.