以前に、NHKで『精子力 クライシス』という番組が放送されましたが、この番組内では、「精子力」とは、新しい命を育む力と定義されていて、妊娠継続には卵子と同じように精子も大きな役割があると話されていました。
しかし、近年はこの新しい命を育む力が減少傾向にあるようです。
具体的には、精子の数の減少・運動率の低下・DNAの損傷が挙げられていました。
なぜこのようなことが起こるのか?
その主な要因として、運動不足・喫煙・長時間座りすぎ・過度のアルコール・カフェインの摂取・ストレスなどで、
これらが活性酸素を増加させてしまい、
それが酸化ストレスになり、
男性ホルモンのテストステロンの分泌が減少し、
精子力の低下が起こるようです。
さらに、睡眠時間が6時間半未満の状態が続くと、精子の数が2割ほど減ってしまうそうです。
これらの改善策としては、軽い運動・亜鉛の摂取・禁欲しない・食事は魚をメインにした生活習慣の見直しが良いそうです。
精子は74日サイクルで生まれ変わると言われているので、早い人なら3か月くらいで効果が表れてくるのではないかと思われます。
精子力とは、新しい命を育む力。それはすなわち妊娠力。
受精・着床・妊娠継続は、卵子や子宮の状態など女性側の身体に意識が行きやすいですが、男性側も同じように大切なんでしょうね。
鍼灸師の立場からすると、生活習慣の見直しに加えてはりやお灸を取り入れると、さらに改善が見込まれると思います。
当院に通われていた患者さんは旦那さんにもお灸をしてもらったら、前より運動率が上がったという話をされていました。
お灸をするなら、関元・太渓・三陰交がおすすめです。
奈良県生駒市東松ケ丘2-5
こも池鍼灸院