不妊鍼灸

悪阻(つわり)への鍼灸治療

2020年1月8日

妊娠後に最初のトラブルとして出てくるのが悪阻(つわり)です。

 

悪阻は妊娠初期(4~13週)にでてきて、吐き気・嘔吐・胸やけ・喉の違和感・胃のむかつき・めまいなどの症状が特徴的です。
病気ではありませんが、精神的・肉体的苦痛が大きくなると日常生活に支障をきたすことがあり、もともと胃腸の弱い方につわりがひどくなる傾向があります。

 

【悪阻が起こる原因】

妊娠すると胎児に栄養が行くように血が子宮内に向かいます。
血(肝)の気が盛んになることで、胃への血(栄養)低下してしまいます。

その結果、胃の働きが抑えられてしまい、つわりがおこります。

鍼灸で、血(肝)の気を下げて、胃の働きを良くすると、つわり症状は緩和されていきます。
身体が弱っている方は、腎(身体のエネルギー)を補う施術も併せて行うことで、疲れにくい身体になります。

 

おうちでお灸ができるなら、内関というツボが悪阻に効果があると言われていますのでお試しください。
鍼灸は、母体だけでなくお腹の中のあかちゃんにもいい影響を与えると言われています。

症状が落ち着いてくる頃になるとお腹の中のあかちゃんも大きくなり、お腹の張りが気になってくる時期ですが、そんな時にも鍼をするとお腹の張りが治まりとても楽になりますし、逆子予防にもなります。

この頃になると、鍼をツボにかざして血流を良くすると、お腹の中のあかちゃんが元気よく動くのが感じられるようになる妊婦さんもおられます。

 

アイルランドで発表された論文には、「妊娠を知った時に鍼灸治療を開始することは、自分の健康への投資だと言える」と書かれたものがあります。

ぜひ、鍼灸を取り入れて快適なマタニティライフを過ごしていただければ幸いです。

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