不妊鍼灸

不妊鍼灸のあり方

2019年3月26日

妊娠のために!

例えば、FSHの数値が高いからこれはまずいと思ってFSHの数値を下げるお薬を飲む。
これで数値は下がったけれども、その副作用で体調が悪くなる…
果たしてこれで妊娠・出産できる身体になるの??

そもそも不妊の定義は、避妊をしていないのに12か月以上にわたって妊娠に至らない。妊娠しても流産する場合なども不妊とするとあります。このことから12ヶ月を目安に、不妊の原因を調べに病院に行くと思います。
そこで、血液検査をしてホルモンの数値や卵がちゃんと育っているのか、卵管が詰まっていないか調べると思います。
不妊の原因は、男性の方にある場合もありますので、精子の数や運動率などを調べて、不妊の原因探しをしていきます。

そこで、原因が見つかればそれに対して取り組んでいくでしょうし、原因が分からない場合は、まずはタイミング療法で様子をみて、その後人工授精、その先に体外受精・顕微授精の流れになると思います。

また、治療期間が長くなってくると、いろんな情報を吸収して自分の身体の傾向や対策を講じていくと思います。
しかし、ここで陥りやすいのは、いろいろと調べていくうちに細かいことばかりに意識が行き過ぎてしまうことです。

東洋医学から考えると、不妊の原因は、精気が弱り身体が冷えていることが多くあります。
それを改善するには、食生活を見直してみるとか少し体を動かしてみるとか、寝る時間を早くするとか生活習慣をちょっと意識してみることで良くなります。

けれども、年齢的な焦りや周りの人の影響などで、ついつい目先のことで判断してしまうこともあるでしょうけど、薬で体を奮い立たせて科学的な数値を改善していっても、その一方で自分の身体を悪くしてやいないでしょうか!?
一度、鍼灸で出産までの道のりを見据えた取り組みもぜひ検討してみてください。
身体が整ってから薬を使うと、身体はそうそう悪くはなりませんし、期待以上の効果が出ることもあります。けっして薬は悪だとは思っていません。

鍼灸で妊娠力をつけていくのに、少し時間がかかる場合もあります。

 

しかし、それは身体全体を無理なく改善していくからであって、鍼灸が効きにくいのではないんです。
妊娠だけでなく、お母さんのお腹の中であかちゃんがすくすくと育つ身体にしていくためでもあるんです。
不妊治療をしている鍼灸院や鍼灸整骨院では患者さんからの陽性報告を受けて、『おめでとうございます。では、無事に出産を終えられたらまたご報告ください』というところもあります。
『安定期に入ったら、また来てください』というところもあります。

しかし、不妊治療というのは妊娠しましたで終わりではないと思います。

私は、妊娠した時と同じくらいにその先の数週間が出産にたどり着くためのとても大切な時期だと考えていますので、陽性反応後もしばらく治療を継続しています。(妊娠初期の施術に関しては患者さんが希望した場合であって、こちらから絶対に来てくださいとは言いませんが約7割の方が継続して通院されています)

ゴールは妊娠でなく無事に出産することです。
目先の妊娠(陽性反応)や細かい枝葉にとらわれすぎないで、どうか出産までの身体つくりを意識してくださいね!

私はいつもそのようなことを心がけて施術をしています。

 

奈良県生駒市東松ケ丘2-5

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